2026/04/08

新潟市の防災④

防災論④です。
本シリーズの最後になります。

これまで、防災を都市構造、災害時の運用、そして判断の問題として整理してきました。
本稿では、それらが制度の中でどのように位置づけられているのかを扱います。

新潟市が抱える課題の一つに「公共施設再編」があります。
これは防災と同様に重要な行政課題であり、実は防災とも密接な関係にあります。
しかし両者は、評価の基準や時間の前提が異なるため、制度として接続されることなく、別個の課題として扱われています。

その結果、防災は軽視されるのではなく、
「重要であることは分かっているが、判断の材料にできないもの」として扱われます。

本稿では、この状態を「評価不能性」として捉え、なぜ防災が公共施設再編判断の場から脱落するのかを整理しています。